ホームコラム月1万円の赤字でも10年で120万円|保有継続を見直すポイント
不動産投資2026.09.10読了

月1万円の赤字でも10年で120万円|保有継続を見直すポイント

月1万円の赤字でも10年で120万円|保有継続を見直すポイント

月1万円の赤字が続くと長期ではまとまった負担になります。売却だけでなく保持の合理性も含め、必要な数値と契約・管理面の確認ポイント、税務や減価償却の基礎的注意点を整理し、次の行動を示します。まずは比較から始めて判断材料を集めましょう。 読了目安

はじめに 医業と並行してマンション投資を続ける中で「月1万円くらいの赤字なら持ち続けてもいいか」と悩む方は多いはずです。確かに月1万円の赤字は一見小さく見えますが、長期では合計額が膨らみ、資金繰りや将来の修繕負担に影響します。本稿では、判断に必要な観点と実務的な確認項目を整理します。

現状把握:まず集めたい数字と契約書類

  • 毎月の実効収支(家賃収入-ローン返済-管理費・修繕積立金等)
  • ローン残高・残存期間・借換えの見通し
  • 直近の稼働率と空室リスク
  • 管理規約・長期修繕計画と修繕積立金の積立状況(マンション管理のガイドラインを確認)[5]
  • サブリース契約がある場合は保証条件や解除条項を確認すること(契約前説明の規定あり)[4]

税務・会計での注意点

売却を検討する際には譲渡所得の考え方を押さえておく必要があります。土地・建物の譲渡所得は原則「収入金額-(取得費+譲渡費用)-特別控除額」で計算され、所有期間で長短が区別されます(詳細は国税庁資料)[1]。また、中古資産の減価償却や耐用年数の扱いはルールがあります。簡便法が使える場合もありますが適用条件は個別に異なりますので確認が必要です[2]

保有継続が合理的なケース

  • キャッシュフローが将来的に改善見込み(賃料改定や空室改善で黒字化見込み)がある
  • 管理体制が安定しており、修繕積立金や長期修繕計画で大規模修繕の負担が見込める
  • 売却による税負担・ローン精算が短期的に不利になる可能性がある 保有は合理的な選択になり得ますが、数年先の修繕や金利変動を想定したストレス検証が重要です。

売却を検討するトリガー(判断目安)

  • 月1万円の赤字が長期化し、10年で合計約120万円の負担になると見積もられる場合(単純計算例)
  • 大規模修繕で追加負担が見込まれ、修繕積立金が不足している場合
  • サブリースの条件変更や長期の空室リスクで収支がさらに悪化する見込み
  • 個人的な資金需要やライフプランの変更で流動化が必要になった場合

次の行動(実務ステップ)

  1. 上記の数字を整理する(想定売却価格は出さなくて構いません)
  2. 売却時の諸費用、ローン精算額、現状保有での年間収支を比較する
  3. 減価償却や譲渡所得の概算を税理士に相談する(判断材料として)[1][2]
  4. 管理組合の長期修繕計画と修繕積立金の資料を確認する[5]

売却を決めていなくても問題ありません。まずは『売る場合』と『持ち続ける場合』を比較し、ご自身の投資マンションの現在地を確認してみませんか。

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参考資料

国税庁「No.1440 譲渡所得」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1440.htm [1] 国税庁「No.5404 減価償却(法定耐用年数等 )」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5404.htm [2] 国土交通省「不動産価格指数」 https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000085.html [3] 国土交通省 賃貸住宅管理業ポータル(サブリース関連 ) https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/pm_portal/sublease.html [4] 国土交通省「長期修繕計画と修繕積立金のガイドライン」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk5_000052.html [5]

掲載時の注記

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の投資判断、税務または法務に関する助言ではありません 。売却価格、ローン精算額、税額および保有継続の収支は、物件・契約条件・所得状況等により異なります。具体的な判断にあたっては、不動産会社、金融機関、税理士などの専門家にご相談ください。

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